50からでもできること

知命50歳でも踏ん張ります

80年代のミステリー

モリビトです。

 

 小学生時代に、江戸川乱歩推理小説を読破して、気持ちをよくした私は、何を読もうかと触角を動かしていたわではなかったのです。

 そこまでの読書の虫ではありませんでした。しかし、本を読むということに抵抗もなく、読書で想像する楽しみは培われていたと思います。

 

 小学生から中学生の頃は、一つのブームがありました。これは私だけではなく、世間の同世代が同じ嗜好に向いていたと言っていいでしょう。それは、80年代初期の邦画映画で次々とヒットを飛ばした、赤川次郎です。

 

 「セーラー服と機関銃」という組み合わせとしてあり得ないタイトルからして、当時の世間同様、私も大いに心動かされたわけです。(脇腹が少し見えてる〜)

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タイトルイメージ

 それに主演は、「野生の証明」以来の薬師丸ひろ子で、ショートにしたひろ子ちゃんが、とってもカッコよかったなぁ。歌もヒットしましたよ!。(「野生の証明」以来、ずーっとファンです。)

 

 そんなわけで、原作も読むべきと、本屋で手が動いて赤川次郎を続けて読むことになりました。

 その後も、赤川次郎は「探偵物語」「晴れときどき殺人」など80年代ミステリー映画界を席巻していくのです。

 

 個人的には、「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズが好きでした。

 Wikipediaにも載ってないけど、NHK-FMで昔、この小説をラジオドラマで放送したんです。夫の泥棒役は沢田研二、妻の刑事役は中原理恵、だったと思います。結構はまり役でした。

 この頃の中学生にとって、ラジオといえばエアチェック。何のことか横文字でと思われますが、単に、ラジオ番組を録音するだけのことです。情報はテレビかラジオの時代で、勉強と言いつつ、机に向かってラジオをつければ、音楽や痴話がこぼれてきた時代です。

 たまたま、エアチェックできそうな番組はと思ってNHK-FMを合わせたときに、このラジオドラマを聴きました。

 その後、ラジオ番組は、音楽番組より朗読やラジオドラマが好きになりました。

 

 そうそう、赤川次郎は、読みやすく、少年少女の読書好に貢献したのではないかと勝手に思っていましたが、その後も赤川次郎のように映画やTVとタイアップしたことで人気を得ていった小説家が続々と出てきます。

 つまりは、出版界とマスメディアと映画界とが絡み合って、次なるヒットメーカーを探索、もしくは捻出しているのではないか、と中学生ながら疑念を持ってしまい、赤川次郎を継続することができなくなりました。

 

 数々のミステリー作家が生まれてくる中、殺人事件が絡むミステリーはそれほど好きではなく、私のミステリー嗜好は、少年探偵団のように爽快でちょっと微笑ましい「謎解き」が好きなことがだんだんとわかって、次にマイブームとして読み始めた作家は・・・。